なぜBIRDが必要なのか

米国通信産業団体USテレコムのCEOは“5Gでは、無線は末端の1マイルだけ。そこまではとにかく(もっとたくさんの)ファイバーが必要”と語っています

カトマンズ・ポスト、2018年4月19日:ネパールは農村部で子供の半分は学校に通えていない。遠隔教育の導入が是非必要。

ITU は、2025 年末には約 60億人がインターネット可能域にいる、つまり22 億人はオフラインのままとしています。
AI時代の課題は「接続済み」ではなく「AI-Ready Connectivity」
AI革命は2023年以降、本格的な社会変革の段階に入りました。教育、医療、行政、産業など、AIは社会基盤技術になりつつあります。
その前提となるのが AI-Ready Connectivity です。国際的な公式定義はまだありませんが、弊社ではITU-TのQoS勧告や業界知見を参考に、
通信速度:10〜30Mbps以上 遅延:10ms以下 安定した常時接続 を実用的な目安と考えています。
ITUの Facts and Figures 2025 によれば、2025年のインターネット利用者は約60億人(世界人口の約75%)に達しました。しかし、なお約22億人が未利用のままです。さらに重要なのは、「利用者60億人」と「AIを十分活用できる人」は同じではないことです。現時点でAI-Ready Connectivityを利用できる人口は、世界で約10〜20億人程度にとどまると推定されます。
AIの利用者数については、ITUもまだ公式統計を公表していませんが、民間調査では既に10億人規模との推計もあります。AIの普及速度は初期インターネットを上回るとも言われています。問題は「誰がインターネットに接続しているか」ではなく、「誰がAIを活用できる通信環境を持つか」です。AI-Ready Connectivityの普及は、人道的課題を越えて地球社会の持続への基盤条件になりつつあります。
すでに2024年3月14日、米国連邦通信委員会(FCC)は、固定回線ブロードバンドの定義を従来の25/3Mbpsから100/20Mbpsへと引き上げ、さらに将来の参考値として1/0.5Gbpsを提示しました。これは、ブロードバンドがAI社会の基盤として一段高い水準を求められる時代に入ったことを示しています。
2024年の国連AI諮問機関報告書は”developing countries risk being left behind” と指摘し、2024年1月のIMF分析も”AIは生産性向上をもたらす一方、国家間格差を拡大する恐れがある”とし、”worsening social tensions and inequality(社会不安と不平等の悪化)につながると分析しています。
Solution BIRD は、バックボーン回線と遠隔地のモバイル基地局を結ぶ「バックホール回線」として開発されました。海底ケーブル技術を基盤とした革新的な軽量で強靭な光ケーブルと独自の敷設コンセプトにより、山岳地帯、ジャングル、砂漠、湖沼、湿地、泥炭地など、従来は敷設が困難だった地域においても、高速インターネットを簡単・安価・確実・迅速に展開することを可能にします。
BIRDのコンセプトは、岡村代表によって考案され、ITU-T SG5およびSG15において技術要件が議論され、2019年までに「デジタルデバイドの解消」を明記した初のITU勧告3本として国際標準化されました。

以下の ITU ニュースを参照してください。
BIRDの詳細


Solution BIRD で使われる海底光ケーブル由来の陸上用光ケーブル
最大48本の光ファイバーが肉厚のステンレス溶接チューブに保護されている。同様の光ケーブルの断面の比較から日本製の確かな性能がわかる

WTSA2019でSolution BIRDにつきインタビューを受ける岡村氏
